2015年1月2日金曜日

ウィーンの旅 PartⅡ⑧ 一人旅 2013年10月14日(月)

さて、ウィーン滞在実質最後の日。
昨夜、予定していたのに行っていない場所をピックアップ。
クンストハウス、シシィの部屋、楽友協会、
ウィーン大学、ヴォティーフ教会、MQ等々

回れるだけ回ります!


例によって、今日もホテルを出たところの広場
シュトック・イム・アイゼン広場
シュテファン寺院の前に建つハースハウス






そうして、今朝も出立前にここ、
釘の樹株に錠前職人でもないのに律儀に挨拶。
行ってきます!







グラーベン。
月曜の朝8時30分
人影まばら。
夏もこんな感じだったら、いいかもね。







今日も運河沿いの乗換え駅、
シュヴァーデンプラッツまで一駅。
ここから路面電車に乗り換えます。







ラデツキープラッツを降りて、
地図を片手に何とか探し当てました、クンストハウス!
でも、フンデルトバッサーハウスに比べて、
ここは、目立たない。
普通の家並みの中にひっそり建っていました。






ようやく来ました、クンストハウス!
昨年、ここを探して徒歩で近くまで来ていましたが、果たせず。
リベンジです!







フンデルトバッサーハウスと違い
ここは白と黒のタイルがモチーフですね。





木が沢山覗いているのも特徴でしょうか。
でも、柱は同じ感じですね。







自然界に存在しない直線は神への冒涜という
フンデルトバッサーの考え。
ここは、博物館になっています。






それにしても、人がいません。
こちら、お土産ショップのように見えますが・・






1階から4階までフンデルトバッサー博物館になっており、
10時からが開館でした。
普通の住宅ではありませんでした!
準備不足!






中には建築模型もあるとの事。






でも、来たかったから、外側からでもそれなりに満足。






木は、屋上とバルコニーと・・・
あ、確かに窓から出ている木もある!






中はどうなっているんでしょうね?
壁を伝わる蔦類とバルコニーの木々と
窓から飛び出す木々。






見学していた当時は美術館だとは思わず、
手前のこのドアが住民用のドアだと思いましたが・・






ジロジロと観察していると、
ちゃんと穴なんか開いていて、換気口?的
機能はきちんとなされてあるんですね。






あ、ここ、元は家具工房トーネットの
工場跡を大改装して作ったものだそうです。






朝9時前。
10時の開館まで待っている余裕はないので、
残念ですが、後にします。
また、来なさいって事ですわね。






ところが、元来た道を戻って・・・と地図を逆さに辿るも、
道に迷いました!
幾何学的能力無しですわ!
街に人もチラとしかおらず、う~んと地図とにらめっこして
行きつ戻りつしていたら、
若き日のキャンデス・バーゲン似の女性とすれ違う。






道を尋ねようかと思ったけど、
朝の出勤前の忙しい時間だからと
遠慮してやり過ごすと、
女性が戻ってきて、Can I help you?

素晴らしい英語で道案内してくれました! 感謝!
東京から来たと言うと、友人が三菱に勤めているとかで
日本語が難しいと言っている等、色々話してくれました。
キャンデス・バーゲンは英語もスペイン語も出来る。
学校でこの2ヶ国語を勉強したそうです。

この画像2つは、この時ではなく、前年クンストハウスに
行こうとして道に迷った時撮影したもの。
キャンデス・バーゲンはここら辺を連れて歩いて、
路面電車の停留所まで案内してくれました。
この教会はここら辺では、大きな教会とか。
有難かった。ありがとう!






キャンデスのお陰で、無事にリンクを回る
いつもの路線電車に乗れました。
ここまで来ればもう大丈夫!






あ、通り越しました!
戻りましょう!





今回見る予定でしたが、果たせなかった
オーストリア応用美術博物館。
MK






素晴らしい椅子や家具などの展示があるらしいですよ。
見れなくてすっごく残念です!
これも、今度また来なさいって事だと思っておきます。





道に迷って手間取りましたが、
まだ10時を少し回ったところ。







朝の遅いウィーン。
フィアカーも今から出勤ですね!
多分王宮に行くのでしょう!






さて、もう少し北へ(運河の方へ)戻ります。








忘れもしません、ここ!
前年、郵便貯金局の前でマツとはぐれた場所です!







双頭の鷲ですね!
旧陸軍省です!






こちらも!
こっちの方が、かっこいいですね!





前年に見たときから、ここは
絶対官庁だと思ってました。
半端なくハプスブルグ帝国っぽい建物です!







大きさも凄いし、装飾からして、
前年から海軍か陸軍の建物だろうと思っていました。
オーストリア・ハンガリー帝国時代の参謀本部。
今でも官庁だそうです。







さて、今日午前中の第二の目的
郵便貯金局は・・・と、キョロキョロ。
ほら、そこじゃよ! 
と軍人さんが教えてくれてます。
あ! ラデツキー将軍だそうです!







指差す対面の建物こそ、オットー・ワーグナーの
郵便貯金局でありました!






Voilà







トラムの走る道から少し奥まっている為、
前年はこれが、裏かと思いました。
正面です。





手前にこの像があるため、
どうしてもこちらがメインと思い勝ち。
これは、コッホだったかな?





前面にある建物のせいで陰になっていますが、
これが近代建築の父、オットー・ワーグナーの
郵便貯金局の正面です。
大きい建物ですよ~。





屋根の上、輪っかを手にした女神像






「石板をアルミニウムのボルトが固定している圧倒的外観」って
このボツボツはアルミニウムのボルトなんですか!






この建物正面ファサードは真っ平らではありません。
正面玄関の右手。






左手






コンペにエントリーされた図面からもわかりますでしょうか?







貯金局内のワーグナーミュージアムで
これらのコンペティションにエントリーされた
建築家たちの図面とパースが見れます。
どれも素晴らしく素敵でしたが、
時代はオットー・ワーグナーの作る近代的な
建物を求めていたんですね。






さて、では、正面玄関から入ります!







中に入ると更に階段が!
こういう玄関、懐かしいです。
かつて千代田区にこういう建物よくありました!






入りました!
これが、オットー・ワーグナーの
郵便貯金局窓口ホール!







屋根と天井はガラス。
この右側のものは何でしょう?
英語のパンフレットに、radiatorsとhot air blowers
という単語がありますが、
え~~~! 触ったらやけどすると思っていたので、
まさかこの二つではあるまいと思っていましたが・・
これ、hot air blowersのようです!








メインホールにこんなに沢山あります。
当時はまだ温風は出ていませんでした。
出ていたらこれが何か、解ったんですけどね。





こちら、入ってきたドア側にもこんなに沢山あります。







更におびただしい数のカメラ
最初見たとき、カメラ?
でもこんなにある必要ないから、違うよなぁ~
なんて思っていましたが、どう見てもカメラですよね。







まぁ、それはそれとして、こちらの柱も
装飾的です。といっても現代的装飾。






床、柱、家具。
全てワーグナーのデザインとパンフレットに書いてありますが・・
英語間違って読んでいなければですけど・・
どれも素敵です! カッコいいというべきか?







今から100年以上も前(1912年)に建ったわけですが、
今から見ても、カッコいいです!
当時は如何ばかりだったのでしょう。






こうやって座って書けるのって
親切ですね。
日本では、郵便局ほとんど立って書きますよね。







中に入った時、右手の方で何やらインタビュー撮影してました。
入ってすぐの横断幕に、Second Life とありましたから、
どこの国もお金を持っている団塊の世代の
資産取り込みが狙いなんでしょうね。






窓口の数が凄いですが、
中の様子が今一わかりませんでした。





ホール正面の突き当たりにはこんな囲いのあるドアがあり、
ここから先へは行けません。
ワーグナーミュージアムへは、
この並びの左手から行きます。







入ってすぐの壁にはこんなものが。






この方が、オットー・ワーグナーでしょうか?
インテリゲンチアですね!
さ~すが!
そして、数々の名建築を生み出した彼の手でしょうか?





歩く先々の壁に色んなパースがあります。






そうして、コンペ作品の図面とパースも






こんなのも。






こういう一昔前風のエントリーは採用されなかったんですね。






これもですね。






この方のエントリー作品でした。






そして、見事時代を読んだ、
オットー・ワーグナーのこの作品が優勝したんですねぇ。






ラフスケッチも掲示されています。





更に、郵便貯金局の文字のデザインも
ワーグナーが!
大変でございますね、ここまでやるんですね~。





このミュージアム、入り口からの壁と
あとは2部屋しかなく、
こちらは入ってすぐの部屋。
当時の貯金局の窓口の1/7サイズの再現。





四方の壁側には、沢山の展示物あります。





中に入ってみると窓口はこんな風になっています。
それにしても、中央で書くんでしょうか?






今とは大分変わっていますね。





でも、ワーグナーデザインの柱の模様は
現在の貯金局のこんなところに
ちゃんと生かされています。






こちらが、元々のデザイン。






さて、この部屋を通りすぎて・・・






次の間へ!
わっ! 何かいいぞっ!






そう!
当時の1/7のサイズで再現した部屋の真ん中に
模型があったんです!
これだと、全体像がつかめますね!
ありがたい!






これが正面






左手の角






建物左側面







その屋上部分






こちらは、正面部分の屋上
実は、背伸びして腕を伸ばして、
対象を見ずに撮影しています。
背が届かないので。





建物の左右と中央に中庭がある事が
こうして撮影してみて始めてトウシロには
解りました!
こちら建物の左手






これが左手。
右側に正面が見えてますね。






ただ立って見ていては、決して見えなかった上からの画像。
撮ってみて良かったです!
好奇心の勝利。
それにしても、誰も見ないとおもってか、
埃が半端ないです。積もっている。
背の高いゲルマンの人なら見えちゃうんじゃない?







さて、誰もおらず、自由に撮影していたら、
数人の方々がやって来ました。







すれ違うようにして、こちらの部屋へ退散。





この郵便貯金局内の
オットーミュージアムは入場料も6ユーロだし、
トウシロ的にも、とても楽しめて、
人も少なく、絶好の穴場としてお薦めします!






さて、この後、お昼からの楽友協会ガイドツアー前に
一度ホテルに戻りました。
トラムで時計周りに一周して帰ります。
国会議事堂前。






市庁舎
この日はとてもよく晴れていました。
これ、トラムの中からの撮影です。






ウィーン大学の辺り。








こちらは北。運河沿い。
寝ている人がいました。旅行者でしょうか?

この後シュヴァーデンプラッツまで行き、
そこから地下鉄に乗り換えてシュテファンプラッツに戻りました。
お昼休憩はいつもホテルです。
カメラの充電の為もあります。
でも、バッテリー2つ持って行けば
その必要はなかったんですね。
次からはそうしましょう!











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